わらべうたベビーマッサージは、赤ちゃんの発達にとっていいこといっぱいです。
それ以上に、私が、もっと伝えたいこと。
親は最初から、子にたっぷり愛情をかけられる完璧な親というわけではない。
育てないといけない状況で、一緒に生活していきながら親になっていくもの。
もちろん、最初から母性にあふれるすばらしい親もいらっしゃると思いますが、私も含め、そうでないことのほうが多いのではないかと思います。
10ヶ月お腹にいて、産んだからといって、愛情たっぷりのいい母になれるというわけではありません。
赤ちゃんも、最初からこの人が親だ(信頼できる人)と認識するわけではありません。
身の回りのお世話をして、なぜ泣いているのか、何を望んでいるのか考えてやってみて、何かをしたら泣き止んだ、笑った、という経験を積み重ねて、愛情が育っていくもの。
赤ちゃんの方も、なんだか不快だったけれど、訴えたら改善してくれた、望んでいることをかなえてくれた、そういった経験を積み重ねて、安心できる人、と認識していきます。
乳幼児期に、「安心できる人がいる」と信じること、つまり愛着形成ができていると、動いたり周りのことを知っていく原動力になっていきます。
そして、世界を探検して、安全基地にまた戻ってきて、また探検して、という風に、自分が生きる社会のことを知っていきます。
その「安全基地の輪」は、ほんの小さな範囲からだんだん大きな範囲に広がっていきます。
人間は、一人では生きていけません。
まずは、親との関わりを通じて、人の中で生きていくことを学びます。
ベビーマッサージで、赤ちゃんと1対1で向き合うこと、それが親子のいい関係を作ることにつながります。
授乳やおむつ替え、泣いたら抱っこしてあやす、といったお世話
+ 安心していいよ、と触れることによって伝える、うたで伝える、ということができます。
心が安定して、穏やかな人格を育てるのです。
最初は訳が分からず、マッサージで泣いてしまうかもしれません。
でも、気持ちを込めて、大丈夫だよ、ママパパがいつもいるよ、と、少しでも触れることで、
そのうち安心して信頼関係が育っていくのです。
ママパパも、最初は赤ちゃんの気持ちが分からず戸惑いますよね。
目を見て、触れて、大丈夫だよ、と、伝え続けてくださいね。
また、どうしたの?あなたは今どんな気持ち?って、問いかける気持ちで、
やってみてくださいね。
それは一生にわたって大事な人格の土台になります。
そんな思いで、わらべうたベビーマッサージを、お伝えしていきたいと思っています。